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ご主人が彼だった頃のプレゼント、サファイアリングをフルリメイク

現在のご主人さまと、お付き合いされていたときに、プレゼントされたサファイアのリングを、リメイクしたときのものです。

海外で買い求められたサファイアのリングは、とてもシンプルな4本爪のリングでした。そこからサファイアを外して、新しいリングへと生まれ変わらせます。

リング本体は、プラチナ900に。サファイアのブルーの美しさを引き立て、また丈夫さを兼ね備えるために、石枠は14Kのイエローゴールドにしました。

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これは、石枠を本体に、ロー付けと言って、火を使って金属を溶かしてのりづけのようなことをする前の状態です。

ワックスと言って、ロウソクのような柔らかい素材で、形を作って型を取り、そこに金属を流し込む、キャストという方法でもできるのですが、この時はこだわりまして、打ち出しで台座となる、石まわりのぷっくりした部分を作りました。

打ち出しというのは、一枚の板を、叩いて立体に仕上げていく技法のことです。

厚さを均等にしないと、指を通す腕と呼ばれる部分とのローづけが面倒なのに、ほんのりとした手作業のニュアンスが欲しくて、打ち出しで作りましたね。それほど打ち出しが得意でもないくせに一生懸命(笑)

元々、留学していたと言うほど、イタリアが好きというお客様の趣味とぴったり合い、ボリュームがあるけれど軽い、かつ手でしっかり作ったニュアンスを楽しんで頂けるリングに仕上がりました。

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プラチナ部分はしっくり肌になじむようにマットな仕上げに、石周りの覆輪(ふくりん)部分は、石の光を引き出すように、ピカピカの鏡面仕上げにしました。

サファイアのブルーが綺麗に引き立つように、黄色みを抑えた、上品で清潔な黄色を持つ14Kイエローゴールドを使っています。

プラチナ部分は、マットな質感と言っても、粗かったり細かかったり、いろいろありますので、お客様の雰囲気やお好みに合わせて変えます。貴金属というのは、金属ですので、光を反射して、とても微妙な質感や形によって、雰囲気が大きく変わるんですね。

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存在感はありますが、嫌味な感じなく仕上がりました。

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納品しましたら、すぐにはめてくださいました。透明感と清潔感があるお客様の肌や雰囲気にしっくりなじんでいるのではないでしょうか。

とても喜んで頂けて、私もとても嬉しかったです。

ご主人様との、幸せな思い出が、こうしてより一層お客様の好みに姿を変えて、ずっと楽しんでいただけると思うと、なんとも言えない、幸せな気持ちになります。

ご主人にプレゼントされたリングをリメイク、というアイディアも素敵ですよね。

お土産だと、どうしても量産のありきたりのしかもざっくりしたデザインに偏りがちですから。1人の人間どころか、何代にも渡って、全く同じ輝きで残るのが宝石ですから、リメイクというのはとても楽しめますよね。

皆様もぜひ参考にしてみて下さいね。

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